時羽研究所の生命科学部署にて、部長兼主任研究員を務める栗原梨花は、若干凶暴な女。
ただそれは、かつての家庭環境の問題から、結婚、夫婦、母親という存在に対して嫌悪していた事に起因していた。
そんな栗原ではあるが、本能的に他人への興味を持ってしまう感情には抗いきれない事を、自らの胸中に渦巻く感情から認識せざるを得ない事を知り、普段からの落ち着きの無さも相まって、一人ジタバタとする。
ところが、検査を依頼された新種の菌の扱いを誤り、事は思わぬものを生んでしまう。
若干凶暴な女、栗原梨花と、どこか面倒臭くも憎めない人間たちの群像劇を軸に展開する、前半ジタバタの、後半ドタバタな物語。
彼らは、災難の末に何を得るのか。
これは、誰かと向き合う前の、自分と向き合う人々の話。
※一部バイオレンス要素が入りそうなので、その部分は通常版とソフト版を分ける予定です。
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