いつか荒野のガオケレナ ~されど薬師はカルテをつづる~

旅する薬師(くすし)の少女・ハナが出会ったのは、亜人・オルク(オーク)の血を引く大男。

大男が求めたのは、この世でただ一人の姉を救える秘薬だった。

その巨躯と剛腕により、どんな障害も打ち砕き。
いかなる犠牲もいとわず。あらゆる対価も惜しまず。

たとえ誰かの大切なものを壊しても。かけがえのないものを奪っても。
二度と戻らないものを屠(ほふ)っても――

ただ喰らい摘み取るだけのその怪物を、“診極める”者などいなかった。
だからこれは〝彼女〟にしか書けない診療録(カルテ)。


【あなたの読書時間を輝かせたい。考えたくなる深みのある物語】
【読み捨て読書はもうたくさん。長く心に残る劇薬小説】

◆ここではないどこか。毒と呪いの世界で問われる、医療者の使命とそのジレンマの物語。
◆この世すべての病を癒すまで、終わらない宿命と罪業。ガール・ミーツ・オークから始まる暗黒おとぎ草子。
◆魂を灰にして願いの叶う世界。神も魔も、奇跡も尽きた世界をいざなうその力を、人はおそれて《呪詛》(じゅそ)と呼んだ。

<作品詳細>

・原野広がる架空の世界で、主人公は旅する医療者『薬師』の少女・ハナ。
・まだ若く真面目だけが取り柄の彼女。しかし薬師としての誇りと使命感には人一倍あふれています。

・そんな薬師少女が、この世界ならではの理不尽な“症例”の数々に立ち向かい、立ち向かっていくうちに成長していく物語です。
・病ばかりでなく呪いも渦巻くこの世界では、どれだけ医療の知識があっても太刀打ちできないことばかりです。どうしようもなく不条理な現実の中、幾度も迷い、悩みながら、ハナは薬師として歩みつづけます。

・真に苦境に立たされ絶望に襲われるのは彼女自身でなく“患者”です。そのそばを決して離れず、全力で寄り添い支えようとする医療者の信念と情熱をお届けいたします。

※こちらは小説家になろうに掲載中の『いつか荒野のガオケレナ ~呪わしの亜人は秘薬を喰らい、されど薬師はカルテをつづる~』の加筆・再編版となります。大筋は同じですが、細部とレイアウトが異なります。

?挿絵協力:ちゃ畜 さま⇒伊呂波 和 さま(@NAGOMI_IROHA on Twitter)
?表紙提供(FA):古口 宗 さま(@koguti_syuu on Twitter)

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