ねむるきみ、やさしい囲い

結婚まで操を立てるなんて、古代の話らしい。
広ーい銀河のどこかにある星の大きな国、服の染み抜き程度の魔法しか使わない節度ある民たちが暮らすその首都で研究職に就くビアンカは、自分の貞操観念が何世紀も前に捨て去られていることにちょっとご不満。
いつも仲良しで仕事でも支えてくれる長年の男友達、アルトにもぼろぼろに批判されてしまう。
彼といるとほっとして、今日もお酒が美味しいなあ……なんて思っていた彼女の淡い恋心は儚く消え去……るのかどうかは、読んでみてのお楽しみ。

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