ぱっとしないおデブ令嬢のマルグリットは、婚約の解消、家族の投獄、屋敷の差し押さえと大ピンチに陥っていた。おまけに事故に遭い、意識を失ってしまう。
しかし、目が覚めると状況は一転。何故かマルグリットは絶世の美女になっており、元婚約者は投獄されていた。どうやら、それはマルグリットの仕業らしい。
「わたしが悪女で人妻? しかも、事故からは五年が経っていて、夫は妹と婚約するはずだった令息ですって!? 一体何が起きてるの?」
戸惑いながらも、愛情深い夫と接する内に、マルグリットは結婚生活を守るために喪失した記憶の謎を解き明かそうと決意するのだった。
これは、見た目は悪女、中身は妄想大好きの乙女が、失われたものを全て取り戻して幸福になるまでの話。
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