煽り耐性9999顔面偏差値-9999のブサイク無双~前世オーク顔が原因で処刑されてしまったので、皇位継承権を放棄してみたら何もかもうまくいった件~

著者:水都 蓮

 父は皇帝、母は帝国随一の美人、だというのに待望の第一子エルヴィンの容姿は酷いものであった。
 でっぷりと太っただらしない身体、まるでオークのようにただれた顔、その醜さたるや出産に立ち会った者は母を除き、その場で吐き気を催したほどであった。

 剣術に魔法、学問と才能にこそ恵まれたが、容姿のせいで友達は出来ず、イケメンな弟に婚約者を寝取られ、オークの子と間違われ、石を投げつけられる有様。
 そして、終いには父と弟による暗殺計画が企てられ、母が身代わりとなって命を落としてしまう。
 意を決して二人に復讐を敢行しようとするも、二人の必死な命乞いに油断してあっさり反逆者として処刑されてしまう。

 そんな余りにも救われない人生だったが、神は彼を見捨てなかった。

 時間を遡って再転生した豚皇子はやり直しの機会を手に入れたのだ。

 ダイエットをして、友達を作り、暗殺を回避する。
 前世の知識を活かして破滅の未来を回避しようとする皇子であったが、それらは全て失敗、暗殺計画実行の日が訪れてしまった。

 このままでは自分か母のどちらかが暗殺されてしまう。どうすれば良いのか。

「あれ? 俺が皇位継承権を破棄すれば全て丸く収まるのでは??」

 解決策は単純であった。

 豚皇子は辺境へと飛ばされることとなる。
 しかし、そこは人類と対立するエルフ達の領地のすぐ近くであった。

「人間よ。ここは我々エルフの土地である。立ち去るが良い」
「君たちは私の顔を見ても吐かないのか? 何ていい人達なんだ」

 散々人の悪意に曝された豚皇子は、既に多少の悪意では動じないほどの鋼のメンタルを手に入れていたのだ。
 エルヴィンは持ち前の有能さと、過酷な人生で得た鋼メンタルで領地を発展させながら、辺境での隠居生活をエンジョイする。

 一方、帝都では無能な弟が帝位を継いでしまったことで……?

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