「え、どうして氷山を出せるのかって? そんなの『ファイヤーボール』をマイナス200度で一億個出せばいいだけだろう?」『えええーーーー!?』
貧乏な家の長男、アンリ。彼は病気の母を治すために、長男として高い魔法の才能を欲しがっていた。
しかし結果は火属性の『Fランク』。人々から蔑まれる最低のランクで、初級魔法すら使えるか怪しく、これではモンスターを狩ることなんて出来ない。
だがアンリは諦めない。なぜなら彼は、長男だから――!
「貧しい妹のためにも、そして病気になった母を健康に戻すためにも、俺は長男として戦い抜く!」
そんな彼がブラックなギルドに入ってでも金を稼ぎ、時間の停止したダンジョンに落とされても諦めずに戦い続け、やがて火属性魔法・壱の型『ファイヤーボール』を極めて幸せになっていく物語である。
彼を迫害していた者たちは知ることとなる。火属性魔法・壱の型『ファイヤーボール』の、無限の可能性を――!
レビュー