モブ令嬢テサシア・ノーザランは理想の恋を追い求めない。

――はぁ、今日もルートヴィッヒ様がステキで幸せだわ。

 テサシア・ノーザランは、王都の学園に通う辺境の男爵家令嬢。
 吹けば飛ぶような田舎貴族の娘として、学園で形成される高位貴族や聖女たちの派閥とは全力で関わらないように、息を潜めてモブとして過ごしている。
 そんな彼女の人生の潤いはアーべライン侯爵家令息のルートヴィッヒ様。
 銀髪に眼鏡の怜悧な貴公子をそっと陰から眺めることを至上の喜びとしている。

――無論、話し掛けるなどというような真似をするはずもなかったのだけど……!

 なぜか距離を詰めてくる推しに翻弄されるモブ令嬢のお話。

※「小説家になろう」は株式会社ヒナプロジェクトの登録商標です
本サービスは株式会社ヒナプロジェクトが提供するものではありません

レビュー