傷物王子妃と虐げられて世を儚みましたが、今度は幸せになりたい

「私なんて傷物だから生きていても仕方がない」
ランザ王国のバルトロイ公爵家令嬢のリリーシアは六歳の時にハロルド王子と婚約し、七歳の時に王子妃の教育に通っていたところ誘拐事件に巻き込まれ酷い怪我を負った。それでも婚約を破棄されることなくハロルド王子と結婚したものの形だけで愛されることはなかった。王子や愛人のミランダから傷物王子妃として虐げられてきた。ある日、ミランダに王宮のバルコニーから突き落とされて次に目を覚ますとリリーシアは五歳の頃に戻っていたのだった。
「生きていていいの。私だって今度は幸せになりたい」
 ハロルド王子との婚約を回避し、誘拐事件にも遭わないことを決意する。そうしてリリーシアは領地に引き籠ることを決め、領主城へ向かうとそこにはお隣のサマーズ辺境伯子息のイーサンが負傷し療養していたのだった。リリーシアと同じ年の彼とは傷を受けた令嬢と令息として、次第に仲良くなり婚約することに。「リア、幸せになろう」
 序盤に残酷な描写がありますのでお気をつけください。アルファポリスさんでも掲載しております。二十四話で本編完結、一話番外編です。十話からヒーローが出てきます。2021.7.10日刊総合三位・完結二位。11日総合二位ありがとうございました。皆様の温かいご感想で番外編としてイーサン視点のお話が書き上がりました。また公開させていただきます。

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©️えとう楽野

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