だから私を追放しなさいって言ったのに。悪役令嬢でもないのに王妃の座から追放されましたが、平和の為なら許します。でも裏切ったら……今更後悔しても、もう遅い。

著者:PON!ぽこ

極東にある島国、ウェステリアの姫であるカレンは、和平を持ちかけてきた大陸最強のリグド皇国へと嫁いだ。
燦爛の魔女と呼ばれた美しい美貌の彼女は、持ち前の明るい性格で戦争で疲弊しきった彼の国を救おうとしていたのだ。

だが彼女に魔力が殆どないと判明した途端、和平の条件である皇子ジェイドとの婚姻は白紙にさせられてしまった。
代わりに優しく優秀だが、魔力が殆どないという理由で迫害されていた末の皇子ディアンと出逢い、恋に落ちる。このまま平穏な生活を送れるかと思いきや……

「もう私に用が無いと言うのなら、さっさと追放でもしてください!!」

キッパリと言い切ったカレンに、ジェイドはこう告げた。

「よかろう。魔力の少ない貧国など使い途も無い。土地は我がリグド皇国の領地としてやろう」

雑魚は皆殺しだというジェイドに、カレンは遂にブチ切れた。

「いいでしょう。そんなにも戦争で死にたいのなら、私が相手になって差し上げましょう」

今日この日、皇国は燦爛の魔女と呼ばれる本当の所以を知ることとなる。

こちらはアルファポリス様にも投稿中です。
小説家になろう様には加筆修正、未登場キャラを追加した連載版もあります!

※「小説家になろう」は株式会社ヒナプロジェクトの登録商標です
本サービスは株式会社ヒナプロジェクトが提供するものではありません

レビュー