迷惑しかかけてこないくそ勇者の剣をドロドロに溶かしてキーホルダーにしてやった!

「くそ勇者」のいうことを聞き続けるなんてもう限界だ!

僕たち鍛冶屋は勇者専属の鍛冶師として、くそみたいな勇者からのわがままをいつもいつも耐えてきた。
いつの日か心を入れ替えてくれる、そう信じて嫌なこともぐっと飲みこんできたけど、それもこれも今日が限界です。

「あのくそ野郎、もう許せん! 痛い目見せてやるわ」
「でも、いったいどうするつもりですか?」
「こんな剣があるからいけないんだ! いっそのこと、こいつをドロドロに溶かしてキーホルダにして売りさばいてやるわい」

堪忍袋の緒が切れた僕たちはもう止められません。
伝説の聖剣だか何だか知りませんが、跡形もなくして勇者を絶望の淵に立たせてやります。

そんな僕たちの前に現れる二日酔いの火の神様と、突如しゃべり始める変態聖剣。

誰が何と言おうと、どんな非日常が起こったってもう僕たちは止められないのです。

くそ勇者に制裁を。
鍛冶屋を怒らせたらどうなるかってことを思い知らせてあげるのです。

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