【連載版】生活能力皆無な妹系幼馴染みの後輩が、家庭の事情で一人暮らしをするらしい。

著者:あざね

 俺には朝倉比奈、という二つ下の幼馴染みがいる。
 愛らしい容姿に成績優秀で、少し抜けているところもあるが友達も多い。
 こちらを「マサ兄」と呼んで慕ってくれるのは、幼少期からの付き合いあってのことだが、十二分に役得だと思っていた。

 そんな彼女が今年から、俺の通う高校に入学する。
 だが、そんな折に比奈の両親は海外に出張することになってしまった。
 理由は分からないが、日本に残ることを決めた比奈。そんな幼馴染みが若干心配になり、俺は入学式当日に彼女のことを迎えに行ったのだが……。

「なんだこれ……!?」

 玄関に鍵はかかっていない。
 家の中、どこを見ても物が散乱。
 大慌てで比奈の部屋に向かうとそこにあったのは――。

「あー……マサ兄だぁ……」

 健やかな寝息を立て、俺を認めると蕩けるような笑顔を浮かべる彼女の姿だった。
 この時になって、俺は知ることになる。

 俺の幼馴染みは【生活能力皆無】な女の子だった、ということを……!

 これは俺こと「マサ兄」と比奈による、ゆるゆるラブコメディ。

 
※この小説は同タイトルの連載版です。

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