ある日突然透明人間になった伯爵令嬢は、国一番のイケメン騎士に溺愛される

私の住む国ラフザールには、昔から稀に異術を持つ人間が生まれる。生まれながらにして持っている人、成長につれて宿す人の2パターンでそれは発覚するらしい。

私の妹は、後者だった。突然なんの前触れもなく、身体が光って異術を宿したの。
それまでは、お父様とお母様に与えられる優しさを目一杯受けて幸せだったわ。なのに、その生活は妹が異術を宿したことによって一転する。

今まで本邸の1人部屋に居た私は、使用人が寝泊まりする別邸に押し込められてまるで透明人間にでもなったかのような扱いをされるようになった。食事や服装も、使用人レベルのものしかない。

「せめて親孝行しなさい」と渡されたお仕事を別邸で黙々とこなす私は、成人になったら王宮で住み込み司書をすると決めている。
その夢に向かって前向きに努力する日々を送る中、ある1通の宛先不明の手紙を受け取った。

これは、ある日突然家族に愛されなくなった伯爵令嬢が、国でもっとも人気のある軍人に溺愛されていくお話。

【登場人物紹介】
ステラ・ベルナール:主人公。弱気で世間知らず。妹のソフィーに異術が宿ってから、家族から迫害され本邸がら追い出されてしまう。使用人と同じ棟で過ごしつつ、本来であれば父親がやるべき仕事を押し付けられそれを淡々とこなす日々を送っていた。自分が周りと比べて劣っていると本気で思っている。
レオンハルト・オルフェーブル:次期侯爵の騎士団副団長。炎の攻撃異術と癒しの異術の2種類を持つ珍しい異術者。過去、癒しの異術の使い過ぎにより精神不安定に陥ってしまい自殺を考えていたところ、ステラの明るい性格を見て救われる。イケメンハイスペックのため周囲からは絶大なる人気を誇っているも、本人にはそれがあまり伝わっていない様子。

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