貧乏貴族の令嬢サティは、王立学園に奨学生として通っていた。
だがある日、わがままな悪女として有名な公爵令嬢ベラドンナと、ひょんなことから中身が入れ替わる羽目となる。
ベラドンナから、入れ替わりがばれたら殺すからと脅されたサティは、必死になって公爵令嬢の振りをした。
真面目に勉強し、婚約者の王太子にバレないよう振舞い、生徒会としての仕事をしっかりとこなした。
一方でベラドンナはショックでずっと寮に引きこもっていた。
そして半年後、ようやくサティは元の体に戻るところから物語はスタートする。
やっと普通の学園生活を送れると安堵した矢先……。
「ベラドンナ、君との婚約を破棄させてもらう。この半年でまともになってくれたと思ったのに、また元のきみに戻ってしまったから」
きづけば婚約者の王太子も、生徒会の男性メンバーも、若き天才教授も、みなベラドンナではなく、サティに惚れていた。
サティは入れ替わりの事実を必死に隠すのだが、彼らから猛烈に疑われていて……
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