公爵家に生まれ、両親から甘やかされて育った妹は豚のように肥え太り、わがままの限りを尽くしていた。いつの頃からか姉の物を奪うようになり、また敬うことすらしなくなった妹の悪行がどんどんエスカレートしていく。朝食のパン、交友関係、生徒会長の立場、しまいにはなんと婚約者まで……。「この屈辱に対する報いは絶対に受けさせてやる……あんたのすべてを奪ってね」在りし日の妹の言葉が脳裏をよぎる。だけど私は、私たち姉妹は知らなかった。いや、決して知らされないようにしていた。同じ家に生まれた妹だけが甘やかされる本当の理由、それを王家主催の晩餐会で知ることとなる。
※本編は最後まで書き上げたものを順次公開していきます。
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