追放された公爵令嬢、ヴィルヘルミーナが幸せになるまで。

「お前との婚約をここで破棄する!
 平民の研究者が功績を上げて勲章を与えられたからな。お前をその褒美として嫁がせよう!」

 王太子の婚約者であった公爵令嬢ヴィルヘルミーナは、夜会の席で婚約を破棄されて平民との結婚を命じられる。
 王太子に嵌められ、実家である公爵家からも僅かな手切れ金だけ渡して追放され、顔も見たことのない平民の研究者の元へと嫁がされることとなった。

 ーーこれがわたくしの旦那様、ダサい男ですわね。

 身長は高いがガリガリに痩せた猫背で服のサイズも合わず、髪はもじゃもじゃの男。それが彼女の夫となるアレクシであった。
 最初は互いを好ましく思っていなかった二人だが、ヴィルヘルミーナは彼の研究を支え、服装を正すなかで惹かれ合うようになる。そして彼女を追放した実家や王太子を見返すまでに成り上がって幸せになっていく。
 一方、彼女を追放した者たちは破滅していくのであった。

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