前世の私が、引きこもりを極めて生活習慣病で亡くなったのを機に、私はある世界のある国に、公爵家令嬢として転生しました。
前世の家族も私も、皆が不器用だった。愛されていたとは思う。教師をしている両親の家に産まれた私は、小さい頃から厳しく育てられました。抑圧された育ち方は、成長と共に、引きこもりという自己主張に代わり、それを貫きました。
息を引き取る間際、泣きながら駆け寄ってきた老いた両親の泣き顔が脳裏から離れません。
でも、私も彼らも、こうなるまでどうしようもなかったんです。お互いが不器用ゆえに…家族でしかわからない空気。でも、もうすこし勇気をだして歩みよれば何かが変わってたんだろうな…とは、死んでからおもうのは卑怯でしょうか?
今世の家族こそ、幸せになります!そう意気込んだからこそ、私が乙女ゲームの悪役令嬢に転生していると知った時の絶望感は計り知れませんでした。
でもそんなときでも、身近な人は亡くなります。ゲームでは味わえないこの感覚は、紛れもなくここが現実である事を、私の心に刻みこんできます。
そして、私は決めました。ゲームなんか関係ない!私は私で、頑張って人生を生きようと!
これはそんな人のお話し。
番外編始めました。よかったらそちらもご覧ください!m(__)m
修正箇所は発見次第、修正しています。よろしくおねがいします。
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