彼の刺繍は愛が重い

 伯爵令嬢イリナには人とは違う力がある。それは「ものに込められた気持ちの大きさを重さで感じられる力」だ。
 ある日、イリナは新調したドレスが激重だったことに驚き仕立て屋を訪ねると、そこには見たことのない青年がいた。重さの原因であるドレスの刺繍はその青年の手によるものだった。
「この人が、あんなに重くなるほどの恨みを私に抱いている人?」

 初対面の青年から向けられる恨みの大きさに戸惑うイリナだったが、ある日久しぶりに出席した夜会である騒動に巻き込まれてしまい――。

※ハッピーエンドです。ご都合主義なところもあるのでふんわりお読みください。
※終盤の文章少し直しました。(「咄嗟に支えてくれた」の一文が迷子になっていました。お読みいただいた方すみません&ありがとうございます!)

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