「出来損ないの姉」と婚約破棄された公爵令嬢、最強魔王を従魔として召喚する〜2000年前から転生してきた常識知らずな彼のお世話してたらなぜか私も目立ってた〜

著者:茨木野

 公爵令嬢のレイネシアは、王太子であるギーシュから婚約破棄される。

 彼女の家は火の魔法使いを輩出する名家。けれど彼女は魔力ゼロ、さらに魔法の適正のない、【出来損ないの姉】として蔑まれてきたのだ。

 先日行われた使い魔の召喚の儀で、従魔を召喚できなかったことがきっかけで、レイネシアは完全に見捨てられる。

 義妹のルイスに婚約者を奪われ、婚約破棄され、不幸のどん底のレイネシア。

 そんなある日、仲良くしてくれている魔法の先生から、召喚の儀式に不具合が見つかったことが判明したと告げられ、もう一度儀式を行う。

「問おう、君が我の主か?」

 出てきたのはなんと、二千年前に存在した、世界最強の魔王イスカンダルだった。

 使い魔は召喚主の潜在能力を示すもの。魔王を召喚するほどまでに、レイネシアはすごいということになる。

 だがすっかり自信を失ったレイネシアは、召喚した魔王が自分の従魔だと信じられないでいた。

「我が証明しよう、君がすごいということを」

 これは、出来損ないの姉と蔑まれてきた少女が、最強の従魔の魔王と出会って、少しずつ変わってく物語。

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