結婚記念日をスルーされたので、離婚しても良いですか?

著者:秋月 一花

 本日、結婚記念日を迎えた。三周年のお祝いに、料理長が腕を振るってくれた。私は夫であるマハロを待っていた。……いつまで経っても帰ってこない、彼を。

 ……結婚記念日を過ぎてから帰って来た彼は、私との結婚記念日を覚えていないようだった。身体が弱いという幼馴染の見舞いに行って、そのまま食事をして戻って来たみたいだ。

 彼と結婚してからずっとそう。私がデートをしてみたい、と言えば了承してくれるものの、当日幼馴染の女性が体調を崩して「後で埋め合わせするから」と彼女の元へ向かってしまう。埋め合わせなんて、この三年一度もされたことがありませんが?

 もう我慢の限界というものです。

「離婚してください」
「一体何を言っているんだ、君は……そんなこと、出来るはずないだろう?」

 白い結婚のため、可能ですよ? 知らないのですか?
 あなたと離婚して、私は第二の人生を歩みます。

※アルファポリス様・カクヨム様・ツギクル様にも投稿してます。

※全5話。

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