世界は瘴気に蝕まれていた。
穢れを取るには浄化魔法を使える女のみ。
辺境の町に暮らすアナクサはその一人だった。
優れた浄化魔法の使い手アナクサ。
近隣の町を浄化した彼女の目は世界に向いていた。
『私の力で世界を救うの』
九年前、アナクサは旅立った。
故郷に幼馴染みを残して。
そして時が過ぎた。
『アナクサが帰って来た?』
『なんで今さら?』
音信不通だったアナクサは突然帰って来た。
手には小さな子供を連れて。
「…アレックス、あなたの子供よ」
「そんな訳あるか!」
アナクサに何があったのか?
彼女から語られる呆れた驚愕の事実にアレックス達は…
全三話+エピローグ
レビュー