【連載版】Sランク勇者パーティを追放されたネクロマンサー、実は世界最強~急に攻略がうまくいかなくなった? いや俺がいなくなったらおまえらを強くしてた勇者の守護霊も消えて弱体化すると説明済みなはずだが?

著者:茨木野

ネクロマンサーのネロは戦闘の役に立たないからと、リーダーにして勇者のギブツから追放を言い渡される。
本当は「勇者が思い寄せる聖女と仲良くしている」という理不尽な理由であったのだが。

さらに、最高位冒険者の権限によって冒険者ライセンスを剥奪、財産も全没収されてしまった。

「俺がいなくなったら、おまえらに力を与えてる勇者の遺物がボロ屑同然になって、困ることになるぞ?」

実はギブツたちは、かつて存在した英雄である勇者の遺物を使ってるから強かった。
遺物に宿る英雄の魂を、死者と交信できるネロが鎮めてたおかげで、勇者の力を得ていただけだったのだ。

「そんなわけあるか! おれたちが強いのはおれたちの実力だ! 英雄の魂なんて関係ない! さっさとでてけ!」

ネロがパーティを抜けたことで、勇者の魂たちはギブツたちに力を貸す理由がなくなった。

勇者の遺物は宣言通りボロ屑となって、ギブツたちは大幅に弱体化。

『ネロ、おれたちを鎮めてくれてありがとう。お礼におれたちいにしえの勇者の魂を分け与えよう』

死者の魂を吸収し、強くなれるネクロマンサーのネロは、いにしえの勇者の魂を得て超進化。

かつて存在した英雄たちの力を手に入れたネロは、世界最強のオールラウンダーとなって、新天地へと旅立つ。

一方、ネロという最大戦力を失ったことに気づかないギブツ・パーティーは弱体の一途をたどっていき、やがて落ちぶれながら空中分解をしていくことになる。

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