雷帝と炎姫、二つの才能から生まれた少年がいた。
しかし、リクルドという名のその少年は、彼らの才能を一切受け継がなかったのである。妹のリーファの方が期待され、歴代最弱と呼ばれた彼はついに勘当処分を受けるのだった。
しかし、自分はどこへ行けば良いのだろう。
帝国を逃げるように飛び出した少年は、考えた末に精霊の国――アンデルセンへと向かうのだった。そして、そこでリクルドは【大精霊】アリシアに出会う。
彼女は一目見て、リクルドの才能を見抜く。
果たして少年は大精霊の愛弟子として鍛錬に励み、最強たる氷剣の担い手として認められるに至るのだった。
これは誰にも期待されなかった少年が、最強へと至る物語。
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