聖女からの大降格

著者:美雪

 魔力がある孤児のスノウは神殿で育てられ、若くして治癒の才能が開花。大勢の人々を癒し、治癒の聖女の称号を得た。 十六歳の時、戦争が起き、負傷者を癒し続けた。二年後に戦争は終わったが、スノウは過労で倒れ、治癒魔法を使えなくなった。 これまでの功績を考えて第二王子と婚約することになるが、大勢の前で婚約拒否をされ、治癒魔法が使えなくなったことも暴露されてしまう。 治癒の聖女だったのはすでに過去。今は魔力が一しかない役立たず。第二王子に婚約拒否された不名誉な経歴持ち。 スノウは責任を取る形で聖女の称号を返上させられた。新たに与えられたのはド田舎にある修道院の院長の役職。左遷。厄介払い。事実上の追放だった。 そして、スノウは廃墟のような修道院に到着する。そこにいたのは黒髪の青年ルフ。ルフの瞳は感情が高ぶると赤く光る。魔力を宿す瞳だった。そのせいで村人から不気味がられており、互いに距離を取りながら生活していた。 そんなルフにスノウは修道院への協力と引き換えに魔力について教えるのはどうかと提案する。魔力がなくても魔法が使えなくても教えることはできる。そのことに気付いたスノウは救われたような気持ちになる。そして、ルフもまた不気味で邪魔でしかない魔力が特別な力・才能・役立つものだということを知り、世界が変わっていく。

*五話完結を変更して連載継続中。*第二章までは完結。
 第三章の更新速度は未定。
 

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