声なき聖女の伝え方

「リネア。新しく聖女が認定されたことは知っているな?」

 ブレア王太子のその言葉は、聖女リネアに対する婚約破棄を意味していた。酷い仕打ちを受けて王城から追い出されたリネアは、ショックで言葉を失ってしまう。

「喋れない聖女など教会の恥」

 教会からも見捨てられたリネアは王都を離れる為、当てもなく客船に乗った。不幸は続く。客船は嵐に遭い、リネアは海に投げ出されてしまうのだ……。

 そんなリネアを救ったのは、どこか気品のある一人の漁師だった。

 小さな島で綴られる、声なき聖女と漁師の物語。

※「小説家になろう」は株式会社ヒナプロジェクトの登録商標です
本サービスは株式会社ヒナプロジェクトが提供するものではありません

レビュー