ゴブリンから女の子を助けたら、いつも塩対応の先輩社員だった件。でもその恩恵は途轍もなかった!

著者:SHO

11月17日 日間ローファン1位、日間総合27位ありがとうございます!

 小早川冬至(こばやかわとうじ)。
 大学を卒業してとある企業に入社、とある地方都市の営業所に配属される。
 そんな彼の教育係になったのは一年先輩の女子社員、立花莉音(たちばなりおん)。小柄で可愛らしい容姿をしているが、コミュ障ゆえに社内では仲のいい人もおらず浮いた存在だったが、そんな彼女が小早川の新人研修を担当する事になった。

 自分に非がないのにいつも塩対応を取られる小早川は、立花にあまりいい印象を抱いていなかったし、立花も早く研修期間が終わればいいな、くらいにしか思っていなかったので、一か月の研修期間の間、二人の距離が縮まる事はなかった。
 互いに余所余所しい態度をとりながら険悪な空気を纏い、それでもどうにか社会人として過ごしていた、いつもと同じように迎えた朝。この日で一か月の研修期間が終わり、立花と必要以上に接触しなくて済むと考えていた小早川は、晴々とした気分で車に乗り込み会社に向かった。
 浮かれていたのか、早く会社に着きすぎた小早川は壊れかけていた水道の修理をしようと工具を手にする。その直後、彼のいたオフィスビルに悲鳴が響き渡る。急ぎ悲鳴の聞こえた場所へ走ると、そこでは異形のバケモノが女性を押し倒していた。
 小早川は手にしていた工具でバケモノを倒し、女性を救う事に成功する。その時、彼の頭の中にアナウンスが鳴り響く。
【生体レベル1になりました。初回討伐特典としてSP《スキルポイント》を10ポイント付与します。また、世界初の討伐者として、特殊称号を付与しました】
 そのアナウンスに戸惑いながらも、彼は助けた女性の姿を見て驚愕する。彼女は、この一か月間彼を毛嫌いしていた先輩社員だった……
 これはモンスターが出現した世界で生き延びる為に戦い、互いを大切な存在と認識していく、恋愛とバトルとサバイバルの物語。

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