屋根裏部屋の少女は諦めていた

著者:りすこ

私は生まれながらに魔力が強かった。私が触れたら、花も、果実も、人も、腐ってしまう。
生まれてすぐに手袋をされて、私は教会の屋根裏部屋に閉じ込められた。扉につけられた小さな窓だけが、私と外の繋がり。窓から、固いパンが届けられた。

でも、ある日。
パンがのったお皿に一輪の花が添えられるようになった。

不遇な少女が助けられ、諦めていたものを手にするお話。

※「第4回下野紘・巽悠衣子の小説家になろうラジオ大賞」参加作品。1000文字の超短編です。
※テーマ「屋根裏」

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