ジェナーは、街で不良に絡まれていたところを助けてくれたギルフォードという青年を、伯爵家の使用人として連れ帰った。
ギルフォードが屋敷に勤めるようになってまもなく、ジェナーは前世の記憶を取り戻し、今いる世界が乙女ゲーム『運命の紋章』の世界だったことに気づく。
屋敷の使用人として自分に仕えている元孤児の青年は――ゲームの攻略対象の1人。その上、大国テーレの皇帝の隠し子だった。
「――あなたに拾っていただけたことは、俺の人生の中で何よりも幸運でした」
(私は、とんでもない拾いものをしてしまったのね。この人は、大国の皇子様で、ゲームの攻略対象。そして私は……私は――ただの悪役令嬢)
★使用人(実は皇子様)× お嬢様(悪役令嬢)の身分差純愛ラブコメディです。
★短編版について
(同タイトル)『ただの悪役令嬢ですが、大国の皇子を拾いました。』は、ギルフォードが屋敷で勤めはじめてから、ジェナーが前世の記憶を取り戻すまでの内容を描いています。本編である連載版の前日譚となるお話です。短編を読まずに連載版から入っていただいても特に問題ありません。
レビュー