二十七歳のオリヴィアは夫になる予定の彼から言われてしまう。
「君を愛することはない」
しかし彼もまた被害者だった。オリヴィアは元々兄と結婚する予定だったのに、弟である彼がその役目を引き継ぐことになったからだ。
きっかけは、ゲイの兄が世間体を取り繕うため、二十七歳の伯爵令嬢と結婚すると決めたことだった。彼女は元悪役令嬢で、断罪・婚約破棄された過去を持つという。
しかし花嫁が到着する前に、兄が事故で死んでしまう。これにより公爵家の嫡男に繰り上がった十九歳の弟は、とばっちりでこの女性と結婚する破目に。げんなりするが、法律上の問題でどうしても断ることができない。ところが公爵家にやって来たのは、二十七歳とは到底思えぬ、可愛らしい童顔の女性で――……
昔訳あって悪役令嬢を演じていた二十七歳の女性と、八歳年下の麗しき公爵家令息との、同居から始まるジレジレでキュンな恋の物語。
(※タイトルを変更しました)
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