31歳独身のおっさん、橘正司は幼い頃からある病気を抱えていた。
それは重度の『味覚異常』。
口にしたものすべてが吐き気を催すほど不味く感じる病気。正司の日々の食事は生野菜を我慢してかじる酷いものだった。
そんな彼の隣にひとりの女子大生が引っ越してくる。
彼女の名前は渡辺花凛。
料理が大好きな可愛らしい女子大生だったが、皮肉なことに彼女は極度の料理下手であった。
すべての食べ物が不味くて仕方ない正司。
作る料理がすべて破滅級に不味い花凛。
そんなふたりがひとつのクッキーを機に導かれるように出会った。
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