生き別れの妹を演じていましたが、お金目当ての赤の他人なんです。これ以上は良心の呵責に耐えられないんで、溺愛はどうか勘弁してください。

著者:石河 翠

孤児のクララは、とある噂を耳にする。王都に住む若き伯爵が、生き別れとなった妹を探しているというのだ。

振る舞われる食事目当てに顔合わせに参加したクララだが、食事会での食べっぷりを評価され、なぜか伯爵の妹として認められてしまった。

しかも伯爵は、恋人のような距離感で接してくるため、男性に免疫のないクララはつい胸がときめいてしまう。嘘をついているくせに家族以上の関係を望んでしまったことに罪悪感を覚えるクララ。

実は伯爵がお茶会を開いていたのには理由があって……。

お金を搾り取るつもりが素直ゆえにうっかり絆されたヒロインと、優しいように見えて意外と腹黒なヒーローの恋物語。

ハッピーエンドです。

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