姫様の嫉妬で幼女にされた男爵令嬢です

著者:かなえ

城の侍女として働いていたベルナは、この世のものとは思えないほど美しい王子の護衛騎士のディートリッヒとたまに話す程度の仲。
そんなディートリッヒが隣国の姫様と結婚するらしいと言う噂を聞き本人に聞いてみると王命なので仕方がないと結婚を認めた。
隣国の姫様は、我儘で意地悪な性格なうえに古から伝わる術を操り気に入らない人間の声を奪ったり動物に変えてしまうという恐ろしい噂が流れている人物で、ディートリッヒはどうしても乗り気にはなれないようだ。
もう、お互い話すことも無いだろうと思い少し寂しい気持ちで迎えた婚約パーティー当日事件が起きる。
怪しい術を使うことができると言う隣国の姫様に”愛する人に正直に告白する術”を掛けられたうえで、招待客が見ている前で告白をするように言われたディートリッヒは困ったようにずっと立ったまま動かない。
ディートリッヒがやっと動いたと思ったら、なぜかベルナの前に跪き微笑んで熱い瞳で見つめられている。
その後ろには怒りに満ちた姫様の姿。
ベルナが慌てて否定するも、術にかけられたディートリッヒに愛の告白をされてしまう。
パニックになるベルナに隣国の姫様は古呪いをかけられ気づけば小さな幼女の姿に。
小さくなったベルナは元に戻ることはできるのか、そんな二人の物語。

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