そういうとこだぞ

「そういえば、なぜオフィーリアが出迎えない? オフィーリアはどうした?」

 ウィリアムが宮廷で宰相たちと激論を交わし、心身ともに疲れ果ててシャーウッド公爵家に帰ったとき。
 いつもなら出迎えるはずの妻がいない。

「公爵閣下。奥さまはご不在です。ここ一週間ほど」

「――は?」

 ウィリアムは元老院議員だ。彼が王宮で忙しく働いている間、公爵家を守るのは公爵夫人たるオフィーリアの役目である。主人のウィリアムに断りもなく出かけるとはいかがなものか。それも、息子を連れてなど……。

これは、どこにでもいる普通の貴族夫婦のお話。
彼らの選んだ未来。

※誤字報告、ありがとうございます! とても助かっています。
※R15は保険。拙作にたまに登場するキモチワルイ人注意報。
※設定はゆるんゆるん。実在する名称かもしれませんがなんちゃって異世界のお話です。
※作者独自のなんちゃってご都合主義異世界だとご了承ください。

※このお話はアルファポリスにも掲載しています。

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