追放されて早十年のオッサン冒険者、久々に健康診断を受けたらステータスがとんでもないことになっていた~一日にちょっとずつステータスが上がるスキル【晩成】が今更覚醒していました~

「カイル、お前のような無能は必要ないんだよ!」

「そ、そんな! 待ってくれよ! 俺は……!」

とあるパーティを追放されて、早十年。カイルはソロで冒険者活動をしていた。基本的に冒険者としてのピークが二十五歳であり、そこからは下り坂で能力が落ちていくのが基本。最終的に、三十になれば引退する冒険者がほとんどである。

カイルは現在三十代ジャスト。

何故かSランクの魔物をワンパンしていた。

金は稼げているが、自分の能力を恐れたカイルは久々に健康診断を受けることにした。もしかしたら、自分には『一時的に強くなる代わりに、最後は死ぬ』という呪いやデバフが付与されているかもしれないと思ったからだ。

しかし、カイルが予想していたものは全て違った。

「精密検査の結果、ユニークスキル【晩成】が覚醒していることが分かりました」

カイルの身に起こっていたのは、大昔に発現したユニークスキル【一日にちょっとずつステータスが上がる】という能力が覚醒していたのだ。呪いでもデバフでもなかったと知ったカイルは、断り続けていたパーティの勧誘を受け入れ、セカンドライフを送ることにする。

★日間週間ハイファン1位★

企画・はにゅう

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