美少女双子姉妹の誰も見向きもしない「余り物」の気弱で巨乳な妹を助けたら、俺にだけやたらと懐いてきた上に色々と距離感がバグってた件

著者:守次 奏

「えへへ……九重君は、き、今日も……あったかいです……」
「腕に抱きついてくるのはやめろ、色々当たってる」

 駅のホームで通学定期を落としてしまったところを助けた美少女、白雪祈里(しらゆき いのり)は気弱だが、色々と距離感がバグっていた。

 助けてもらったお礼として「……お願いです、わたしの……お友達になってください……」と頼んできたり、その自慢の巨乳を腕に押し付けてきたり、弁当食ってる時に「あーん」を要求してきたりとやりたい放題だ。

 だが、祈里はどうやら俺にしか懐いていないらしい。

 巨乳で美少女、誰もが振り返りそうなのにもかかわらず、彼女が「余り物」を自称し、クラスメイトからもパッとしない存在として扱われているのも、全ては祈里の双子の姉、白雪希美(しらゆき のぞみ)の存在があるからだ。

 学年次席の天才にして花形読者モデル、委員長気質で陽キャの希美と、教室の隅っこでひとりぼっち、いつも猫背で陰キャな祈里。ほとんど同じ容姿の双子でありながら、その格差こそが、呪いとなって祈里を苦しめていた。

 果たして俺は、祈里を呪いから解き放つことができるのか。

 これは、気弱で泣き虫なヒロインが絶対に負けないラブコメディー。

※カクヨムでも掲載しています。

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