赤ん坊の起死回生

著者:eggy

 貧乏男爵の次男ルートルフ・ベルシュマンは、生後六ヶ月で突然大人並みの意識に目覚める。同時に今生きているのとは違う世界の『記憶』が何かを告げてくるのを感じる。
 焦らず周りの状況認識と言語習得から始めるルートルフだが、間もなく、借金まみれで領民が餓死しかねない男爵領の窮状を知る。
 誰もが持つショボい魔法もどきの『加護』と実の兄の存在を知り、兄の力を借りながら領地救済に乗り出していく。

 一見ショボい『加護』なるものと主人公の訳分からない『記憶』を除いては、読者と作者の生きる世界と大差ない自然摂理の世界と思ってください。
 開始後しばらくは主人公とともによく分からない状況の中を逍遥していただきますが、おそらくは第13回辺りからこの世界の常識のまとめがあります。それまでしばらく、ご辛抱ください。

※ 2020/08/23 第2章開始しました。 
※ 2021/02/08 第2章終了しました。
※ 2021/02/27 第3章開始しました。

「カクヨム」にも同時掲載しています。

※ そえだ信の名義で、
2022年5月、第10回アガサ・クリスティー賞大賞受賞作文庫化『掃除機探偵の推理と冒険』(早川書房)発売。
2022年6月22日、第2作『臼月トウコは援護【まも】りたい』(早川書房)発売。

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