貧困に喘ぐ侯爵家の嫡男ヒューバートと資金援助を条件に婚約した子爵令嬢アリシア。
七年間の婚約期間に二人の立場は逆転し、二人の結婚はたった七日で終わりを迎え、アリシアは姿を消した。
ヒューバート宛てに妊娠を告げる手紙を残して。
それから時が経ち、アリシアは辺境の街で洋裁店の店主として暮らしていた。周囲から《余所者》と見られることは窮屈だが、変化するには勇気やきっかけがなく過ぎていく毎日。
そんなアリシアの元に《変化》がやってきた。
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・文章中の数字を漢数字に変更しています(2023.3.14)
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