リピート・ヴァイス〜悪役貴族は死にたくないので四天王になるのをやめました〜

著者:黒川陽継

 これは悪役が悪役なりに、生き残ろうと足掻く物語。

 異世界学園モノRPGの人気作「ヴァイスストーリー」。

 その悪役——魔王に従う四天王の一人であり、暗黒魔法を操る《影狼》のローファス。

 彼はゲームストーリーの第二章にて、暗黒魔法でそれなりに猛威を振るった後、呆気無く主人公パーティーに倒される…そう言うシナリオだった。

 しかし、ストーリーが開始されるよりも3年前、まだ四天王になる前のローファスは、ある夢を見た。ゲームストーリーの全容、そして自分が無惨に殺される未来を。

「…駄目だ。駄目だ駄目だ駄目だ! あってはならない。この俺が、そんな無様な死に方など。それだけは阻止しなければならない」

「あの悪夢が、これから起こり得る現実だと言うなら、俺はそれを全身全霊を持って叩き潰す」

 これは作中でぱっとしない敵である四天王、《影狼》の名を冠するローファスが、己の生存の為に原作改編を目指す物語。

 そして物語の歯車は、少しずつ狂いを見せていく。

※当小説は、カクヨム様、ハーメルン様の方でも投稿させて頂いております。

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