夫は私に精霊の泉に身を投げろと言った

著者:冬馬亮

クロイセフ王国の王ジョーセフは、妻である正妃アリアドネに「精霊の泉に身を投げろ」と言った。

「そこまで頑なに無実を主張するのなら、精霊王の裁きに身を委ね、己の無実を証明してみせよ」と。

※精霊の泉での罪の判定方法は、魔女狩りで行われていたという水審ーーー『水に沈めて生きていたら魔女として処刑、死んだら普通の人間とみなす』という逸話をモチーフにしています。

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