17才の少年クロードが幼い頃から仕えていたバルニエ子爵家は、今日をもって断絶となってしまった。
彼の主であるマリエル・バルニエが、王立学園の卒業パーティの場で、恋敵であるラグロワ侯爵の令嬢を「王太子の婚約者」という立場から追い落とそうとしたのだ。
だが、マリエルの主張は完璧に論破され、彼女が突きつけた証拠も偽物だとあっさり見抜かれてしまった。
その結果、子爵家の財産と領地は没収、マリエル自身も逮捕され、処刑を待つ身となっていた。
突然、自分を取り巻く世界が一変したことに驚き嘆きながらも、クロードは自分を兄と慕うミリアと共に動き始めた。
自分の誓いを、果たすために。
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