婚約者はわたしよりも、病弱で可憐な実の妹の方が大事なようです。

著者:ふまさ

「ごめん、リア。出かける直前に、アビーの具合が急に悪くなって」

 これが、公爵家令嬢リアの婚約者である、公爵家令息モーガンがデートに遅刻したときにする、お決まりの言い訳である。

 モーガンは病弱な妹のアビーを異常なまでにかわいがっており、その言葉を決して疑ったりはしない。

 リアが怒っていなくても、アビーが怒っていると泣けば、モーガンはそれを信じてリアを責める。それでもリアはモーガンを愛していたから、ぐっとたえていた。

 けれど。ある出来事がきっかけとなり、リアは、モーガンに対する愛情が一気に冷めてしまう。

「──わたし、どうしてあんな人を愛していたのかしら」

 この作品は、アルファポリス様にも掲載しています。

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