破棄してくれるなら大歓迎ですが

著者:調彩雨

「破棄してくれるなら大歓迎ですが」
愚かな王子から婚約破棄を告げられた聖女は、そう言って指輪を投げ捨てた。
役目をなにもかも投げ出して、国を出奔する聖女。
愚かな王子の兄王子は、そんな聖女にずっと恋をしていた。
「会いたいに、決まっている」
兄王子の気持ちは、逃げた聖女に届くのか。

捕らわれていた役目から解放された聖女と、彼女をずっと解放したかった王子のお話。

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