調彩雨の小説一覧

小説家になろう

破棄してくれるなら大歓迎ですが

「破棄してくれるなら大歓迎ですが」 愚かな王子から婚約破棄を告げられた聖女は、そう言って指輪を投げ捨てた。 役目をなにもかも投げ出して、国を出奔する聖女。 愚かな王子の兄王子は、そんな聖女にずっと恋をしていた。 「会いたいに、決まっている」 兄王子の気持ちは、逃げた聖女に届くのか。 捕らわれていた....
著者 : 調彩雨
小説家になろう

転生者のわたしと、転移者の彼女と

こんな世界、間違っている。 そう思っても、わたしが出来ることなんてろくになかった。 間違っていても、おかしくても。 この世界がそうで、そこで生きるからには、定められた規則に従うしかないのだ。 エカテリーナ・コルガノヴァは別の世界で生きた前世の記憶を持つ転生者だ。 この世界はおかしいと思いながら、ど....
著者 : 調彩雨
小説家になろう

その言葉の責任を

「気を付けなさいよ」 祝勝会の片隅で、派閥違いの幼馴染みは、すましていれば気が強そうながらも美しい顔をくしゃりとしかめて、私以外には聞こえないくらいの低い声で囁いた。 私はそれを笑い飛ばす。勝機が訪れているのに、なにを怖じ気づくことがあるのかと。 戦争を止めろと言う幼馴染みの言葉を無視して突き進んだ....
著者 : 調彩雨
小説家になろう

【急募】一昨日の俺を殴る方法

膝に呪いの矢を受けた若き皇帝は問い掛ける。 「一昨日の俺を殴る方法を知っていたら、ぜひ教えてくれ」 手違いで婚約破棄してしまった皇帝が、婚約者だった相手の愛を知るお話。....
著者 : 調彩雨
小説家になろう

箱の中身を見た者は

 わたしには、未来が見える。  わたしが死んだあとの未来で、わたしは血塗れ女王の二つ名を与えられた、稀代の大悪女だった。遠い遠い先の未来までわたしの悪名は轟き、後生に現れたどんな悪名高い女にも追随を許さず、世界一の悪女の名を恣にしていた。わたしとはまったく関係のない数百年も先のよその国の人間ですら....
著者 : 調彩雨
小説家になろう

誰が太刀打ち出来ないって言いましたか?〜残り物の貧乏クジだと思っていた嫁が一番ヤバい奴でした〜

 あるところに、大きな大きな国がありました。国王陛下には五人の息子がいて、それぞれ優秀でとても美しい王子たちでした。  あるとき、国王陛下は、国に仇為す悪い魔女の討伐を命じます。国の兵士や魔法使いたちは力を合わせ、どうにか悪い魔女を倒すことに成功しましたが、悪い魔女は倒される寸前、最後の力で呪いを....
著者 : 調彩雨
小説家になろう

貴方は悪くないんです。─復讐を誓った巻き戻り魔女の耳には、誰の言葉も入らない─

世界は女に厳しかった。 どれだけ尽くしても報いはなく、それどころか、ありもしない罪を着せ、侮辱し、凌辱する。 世界に壊された女は世界を呪い、世界に復讐するために、世界を巻き戻す。 巻き戻された世界で唯一巻き戻し前の記憶を持った彼女は、世界を呪う女の声に耳を傾け、復讐を誓う。 巻き戻された世界で、魔女....
著者 : 調彩雨
小説家になろう

国外追放された愛しのお嬢様が特大の爆弾をわたしに託したので、盛大に汚い花火をぶち上げてやろうと思います

「泣かないで、ちよ」 国外追放と言う憂き目に遭いながらも、置いて行く使用人を気遣う令嬢、千鶴。 千鶴がありもしない咎で追放されることが悔しいと泣く使用人、ちよに、千鶴はひとつのお願いをする。 歪んだ国を浄化する石。それを、自分が国の追っ手の届かないところまで逃げてから、使って欲しいと。 ちよは千鶴の....
著者 : 調彩雨
小説家になろう

この婚約を破棄されたら死にます

「この婚約を破棄されたら死にます」 王太子婚約者テラン・サルジーナは、婚約者である王太子にそう告げた。 「僕は絶対に、婚約を破棄したりしないよ」 テランにそう、誓ったはずの王太子。 けれど王太子は告げた。 「婚約を破棄する」 誓いを破られた少女は、自分の首に刃を当てて。 王太子妃になる....
著者 : 調彩雨