断罪劇、またの名を──

著者:独蛇

「二度と俺の前に姿を見せるな!」
 スタッフに会場の外へと連行されていく男女へそう言い放ち、舞台はいよいよ大詰めを迎える。
「愛している。結婚しよう」
 男は恋人に向き直り、片膝をつき、懐から小さな箱を取り出した。入っていたのは、彼がこの日の為に用意した十八カラットのダイヤの指輪。
 盛り上がる会場。
 果たして、彼女の答えは──!?
 これは、唯の『茶番劇』である。

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