二度目まして、旦那さま。わたしがあなたの花嫁です。

三歳のころ、エリュシアは前世を思い出した。
孤児だった彼女は、かつて王女の身代わりで、亜人の長である竜人・ヴァルラムのもとへ嫁がされた。
神殿で虐げられていた彼女は、かの国で家族を得て幸せな生活を送っていた。しかし、攻め込んできた人間たちから夫を庇って命を落としたのだ。

数百年を経てふたたび生まれ直った今の身分は、王女。
しかし、王が戯れに手をつけた下働きの娘。
王族として扱われない生活のなか、国はふたたび亜人国と手を結ぶため、誰かを輿入れさせる流れになる。
これはチャンスだ。
王妃たちは自分を厄介払いできてうれしい。自分はふたたび彼に会えてうれしい。
言うことなし。

王女エリュシア、七歳。
旦那さま、あなたにもう一度会いにいきます!

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