誰よりも特別だった義妹は、凡人な僕に依存する

僕こと東条秀隆は凡人だった。
そのことを、幼い頃にできた同い年の義妹、東条アリスによって分からされたのだ。
アリスは天才で、誰よりも「特別」であり、そんな彼女によって僕ら家族は壊れた。
アリスの傍に残ったのは、兄である僕ひとり。家族であろうとした僕を、アリスは求め、依存してくる。
その気持ちは家族としてのものなのか、それとも――――。
ただ、凡人である僕にはアリスという「特別」が、どうしようもなく重かった。

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