【短編】「君を愛することはない」? では逆に全力で愛しますとも! お望み通り好きにやらせて頂きますね?

著者:望月 或

私ことユーシア・ランブノーは、ランブノー男爵家が代々産まれ持つ回復魔法を持たずに産まれてきた為、長い間家族から虐げられて生きてきた。

ある日、姉のララーナに縁談の申込みが届く。それは、一年間に四人もの縁談相手に逃げられたウルグレイン伯爵からだった。
案の定姉は嫌がり、矛先が私へと向く。私が姉の代わりに、ウルグレイン伯爵の五人目の縁談相手となったのだ。

やっとこの地獄の家からオサラバ出来る……!
ルンルン気分でウルグレイン家に向かい、伯爵と初めましての顔合わせをした時、彼は不機嫌そうに言った。

「君を愛することはない。愛する気もない」

私はそれにとびきりの笑顔を乗せて答える。

「では逆に、私は全力で伯爵様を愛しますとも! 心の底から伯爵様に愛を貫き通しますとも!!」

美形な伯爵の顔がマヌケ面になり絶句されたけど気にしない。
さぁ、彼の為に始めましょうか!

※【連載版】もあります。(加筆修正をして、短編のその後を書く予定)
※「小説家になろう Thanks 20th」企画の参加作品です。
※誤字脱字報告ありがとうございます!

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