愛さないと言われたので、私も愛しません

著者:そらら

「俺はお前を愛さない、それと婚約の解消はしないからな。都合故、お前との婚約を受け入れたんだ。だから俺に愛を求めるなよ」
 
 私はレイフ様の言った事が理解できなかった。
 
 愛さないのに婚約した?

 なぜそうなってしまっているんだ。

「理解しろハーマリー。愛してない相手に笑顔を見せられても意味がないんだよ、気持ちが冷めるだけだ」
 
「それはどういう……」
 
「黙れ、余計な事は言うな。もうこれで用は済んだ、じゃあな」
 
 そう言ってレイフ様は去っていってしまった。

 せっかく婚約になったのに、これはなんだのだ。
 
 私に一体何が足りなかったというのだ。

いや、何か裏があるはず、私はレイフについて調査を進めるのだった。

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