雨が降っていた

バルバ帝国の将軍の娘であるエメリーンは、今日も大図書館に来ていた。興味を持っている遺跡に関する書籍を探すためと、ここで司書をしているクレイルに会うために。好意というより、単純に彼の持つ雰囲気が好きだった。父から手紙でそろそろジョーヤ国に来るように言われたエメリーンは、迎えに来た皇帝陛下の使いと共に大図書館を後にした。エメリーンには、五年前に交わした約束があったのだった。エメリーンがクレイルに持った想いは、恋だったのだろうか?「苦い恋」シリーズです。全三話になる予定です。

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