わたしは愛を疑わない

著者:花散ここ

エミリア・フューラー侯爵令嬢は、学院の回廊で、婚約者が女生徒と歩いているのを後ろから見ていた。
彼女は聖属性持ちで、貴族に引き取られる予定の可愛らしいパウラさん。
平民で貴族生活に不慣れな彼女をサポートする為の世話係に任命された婚約者は、穏やかな笑みを浮かべている。

でもわたしは、彼の愛を疑わない。

「そんな意地悪だから、レオシス様に嫌われちゃうんですよ!」

パウラさんが何を言っても、疑う事なんてない。
だって──わたしの事が好きだって、そんな顔をしているでしょ。

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