霧ケ宮泉(きりがみや いずみ)と穂村司郎(ほむら しろう)は幼馴染だ。同じマンションで生まれ育ち、幼稚園も小学校も一緒だったので、一番の仲良し!とまではいかないがそれなりの面識はあった。小四の終わり頃に霧ヶ宮家が念願の一戸建てを購入して転校するまでは――。
以降小・中と学区が違う為交流は途絶え、高校一年の入学式の日に同じ高校に通う事を知った。入学式から一か月以上経った頃、五年振りに声を掛けて来たのが話の始まりだ。
どうやら恋愛相談の様だ。
彼女は言った。『友達の話なんだけど』、と――。
小学四年から五年間空いた二人の幼馴染のゆっくりペースの恋愛物語。
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